大手動画サイト「FC２」で投稿者がわいせつ画像を
生中継した事件で、ＦＣ２創業者の実弟、
高橋人文（ともん）容疑者（３８）と、
ＦＣ２を事実上運営していた足立真容疑者（３９）
「ホームページシステム」（大阪市北区）の社長を
２０１５年４月２３日に公然わいさつ容疑で逮捕した。
京都や三重、島根、山口、高知の５府県警による
合同捜査本部により逮捕に踏み切った。
府警によると、高橋容疑者は「事実と違う」、
足立容疑者は「間違いです」とそれぞれ容疑を
否認しているという。
２０１４年９月に家宅捜索して操作を進め、
FC２と大阪市にある「ホームページシステム」社が
一体の収益構造にあることを突き止めたようです。
FC2を運営する法人は米国にあるが、
海外に拠点を置く動画投稿サイトを運営する
側の検挙は、全国で初めてである。
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ＦＣ２無断動画配信による過去の逮捕は？
ＦＣ２の動画を巡っては、各地で検挙が相次いでいた。
２０１３年６月には、わいせつ動画を投稿した
愛知県の男ら４人をわいせつ電磁的記録媒体陳列容疑で
京都府警が逮捕している。
さらにテレビドラマなどを無断で配信したことも
問題視され、２０１４年９月には群馬、栃木両県警が
録画したテレビドラマを無断で投稿したとして、
静岡県内の無職の男を著作権法違反容疑で逮捕。
警視庁も同月、ＴＢＳドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」
など２７番組を自宅パソコンから投稿し、
民放５社とＮＨＫなどの著作権を侵害したとして
同法違反容疑で、川崎市内の男ら４人を逮捕、東京都内の
男ら１２人を書類送検している。
男らは「約４０００回投稿し約２４０万円を稼いだ」と
供述していた。
違法動画が氾濫、あっせんする仕組みが問題。
ＦＣ２ライブ上では、投稿者がウェブカメラを使って
動画撮影。
インターネット上で番組形式にして不特定多数の
利用者に閲覧させたり、１対１でライブチャットを
したりできる。
投稿者は無料で配信するか、自分で料金を設定できる。
有料の場合、投稿者は、視聴者が事前にＦＣ２から
購入したポイントを得られ、ポイントはＦＣ２に
申請すれば換金できるという仕組みだ。
今回の公然わいせつ事件では、京都府警の調べで、
ＦＣ２側から投稿者の男に、少なくとも３０７０万円が
入金されたことが確認されている。
見せしめ？犯罪インフラの撲滅！？
京都府警の捜査関係者は、無修正のわいせつ動画が
多数の利用者に配信されていることに問題視していた。
この問題は投稿者だけを摘発していても解決せず、
無修正のわいせつ動画をあっせんする運営者側を
摘発しなければ根本的に解決にはならない。
そこで府警などは動画を投稿した際、
「投稿側」と「運営側」双方に収益がある点に注目。
運営側の検挙に向けて捜査を続けたようだ。
京都府警は２０１４年６月、「ＦＣ２」のインターネット
生中継「ＦＣ２ライブ」で性行為をする様子を不特定
多数に閲覧させたとして、「帽子君」と呼ばれた
大阪市北区の男を公然わいせつ容疑で現行犯逮捕していた。
逮捕時に「２０～３０人以上の女性との性行為を配信
していたを供述。
この逮捕者はには２０１５年の現在、懲役３年執行猶予
４年が確定していた。
そしてこの事件が、運営側を摘発する端緒となったようだ。
早くもネット上では、今回の逮捕を受け、「ＦＣ２も終わりか」
「ＦＣ２ついにあかんか」などの書き込みが相次いでいる。
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2015-04-23 15:18
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